あくまで、

現在ある痛み、不快感、など、

あるいは現在、感じなくなったものは症状でしかなく、

原因を取り除けた段階であるかどうかは、

やはり、しばらく治療を続けることでしか分からない。

 

落ち着いたようでいて、

症状がまたぶり返すようならば、

けっきょく治療する前といっしょの状態なのだ。

 

いわば治療の意味がないことになる。

 

根本的な原因をある程度取り除き、

カラダの恒常作用が治療を受けなくとも

正常に働き、安定している状態までは、

 

術者の立場から言えば、安心できない状態と言える。

 

確かにこの世に完全な治療はないとしても、

自己判断の前に術者の意見を聞く

慎重な態度は必要と思う。

 

勝手に治療を止めて再発した場合、

その責任は安易な自己判断にもあると

考えてほしい。

 

術者の力が及ばないこともあるでしょう。

 

そういう意味で、治療は対等のバランスの中心に位置し、

お互いの関係性に左右される。

 

それだけ、人間のカラダは思っている以上に複雑であり、

解剖学はもちろん生理学の教科書にも

その複雑さは説明されていない。

 

お互いが納得する状態まで、

お互い努力して治療することが望ましいと思う。

治療はひとりで行っているのではないと言うことです。